ロシアW杯1次リーグA組第1戦(14日=日本時間15日、ロシア5-0サウジアラビア、モスクワ)サッカー・ワールドカップ(W杯)が開幕し、開催国で2大会連続11回目出場のロシアと、3大会ぶり5回目出場のサウジアラビアが開幕戦で対戦。ロシアがユーリー・ガジンスキー(28)=FCクラスノダール=の大会第1号弾などを含む5ゴールでサウジアラビアに快勝した。
前半の入りはロシアペース。左サイドのMFゴロビンがチャンスを作る。すると同12分、左CKからのこぼれ球をロシアが収めて攻撃を続ける。MFジルコフからのパスを受けた、ゴロビンがクロス。ペナルティーエリア右奥でフリーだったMFガジンスキーが頭で合わせて先制点を挙げた。
先制後もロシアペースだったが、前半23分にアクシデント。カウンターで駆け上がっていたMFジャゴエフが、接触のない場面で左太もも裏を押さえピッチに倒れ込む。自力で立ち上がったプレー続行できず、MFチェリシェフと交代した。
試合を優勢に進めるロシアに追加点。前半終了間際の43分、ペナルティエリア中央でボールを受けたMFゾブニンがスルーパス。ボールを受けたチェリシェフがDFを振り切り、左足で豪快にゴールに蹴り込み2点目を挙げた。
後半に入ると15分までは、両チームが数回ずつゴール前でチャンスを作るが得点ならず。徐々にロシアがペースをつかみ始めると同26分、途中出場のFWジュバがファーストタッチでゴロビンのクロスを頭で合わせた。長身を生かしたヘディングシュートで3点目。さらに試合終了間際に、チェリシェフがこの試合2点目となるゴールと、ゴロビンがFKを直接決めて圧勝した。
ロシアは今年に入り1分け3敗と不調のまま本番に突入。メディアや世間の論調が厳しい中、プレッシャーがかかる開幕試合でサウジアラビアを圧倒。7万8011人が詰めかけたスタジアムはロシアの勝利に大歓声が巻き起こった。