史上初の外国人女流棋士、カロリーナ・ステチェンスカ女流1級(26)が、14日に開幕したサッカーW杯ロシア大会の1次リーグH組で対戦する母国ポーランドと日本の健闘を祈った。
ステチェンスカ女流1級は、日本の漫画がきっかけで将棋と出会い、独学。2013年に来日し、昨年2月に女流2級に昇級して外国人初の正規女流棋士となった。東京都内で本紙の取材に応じ「侍とポーランドのナイト(騎士)は精神が似ている。国旗も同じ白と赤。闘う心を受け継いでいるから私も棋士になった」と話した。
日本とポーランドは28日に対戦するが「レバンドフスキがいるから楽しみ」。母国代表の絶対的エースFWに期待する。不振が伝えられる日本代表には「それは言い訳ですね。1次リーグを一緒に突破できれば最高」と熱いエールを送った。
きょう15日から、自身のこれまでの歩みを描いたアニメ映画「すすめ、カロリーナ。」がインターネット上で公開される。「夢に挑戦した方がいいと伝えたい。海外の人が将棋を知るきっかけにもなってほしい」と目を輝かせた。