映画「万引き家族」で「第71回カンヌ国際映画祭」の最高賞・パルムドールを獲得した是枝裕和監督(56)が21日、東京都内で行われた同作のティーチインイベントに出席した。
俳優、リリー・フランキー(54)が主演を務める同作は、貧しい6人家族が生きるため万引を繰り返す物語。
監督として「作ってる中で立ち上がってくるストーリーが1番おもしろい」と語り「書いてた話とできあがった作品が違うことは多くて。スタッフやキャストは大変だけど、いいシーンが撮れたときはうれしい」と笑顔。
配役については「あんまり別の作品の芝居を見て決めることは多くない。松岡(茉優)さんはドラマや映画がすばらしいなと思って出てもらった」と説明した。
ゆり役の子役、佐々木みゆ(7)がこの日誕生日であることも明かし「『万引き家族』のグループラインがあって『誕生日おめでとう』って言い合ってる。作品が終わって寂しいからラインで集まる、離れて暮らす家族のようです」としみじみ。
22日には中国・上海で開催中の第21回上海国際映画祭に向かう。世界で重要とされる作品が集まるHighlights部門に同作が出品されているためで、23日の公式上映では舞台あいさつも予定。
多忙な日々を送るため「ティーチインイベントは今回だけ」と語り「大ロングランになれば夏頃にまたやれる」と期待を込めた。
同作は20日までに興行収入20億円を突破し、23日からは新宿バルト9での英語字幕版の上映も決定した。