ロシアワールドカップ1次リーグC組(21日=日本時間22日、フランス-ペルー、エカテリンブルク)FIFAランキング7位で優勝候補の一角、フランスと同11位のペルーが対戦。フランスは前半に19歳の新星FW、キリアン・エムバペ=パリサンジェルマン=のW杯初ゴールで先制。このリードを守りきり1-0で勝利。2連勝で勝ち点を「6」に伸ばし、1次リーグ突破を決めた。
前半は序盤からペルーが猛然とプレスをかけ、フランスを自由にさせない。8分にはMFカリジョが右サイドを突破。中央へクロスを上げるも味方には合わない。フランスも11分に反撃。ペナルティエリア手前、ゴールに背を向けた状態でボールを受けたMFポグバが大きなターンでDFをかわし振り向きざまにシュート。GKガジェセは反応が遅れたが幸運にもボールはわずかに枠を外した。15分、フランスに決定機。低い位置からのロングパスにFWジルーが競り勝ち、頭で落とすと走りこんできたFWグリーズマンがシュート。これはGKの正面だったが、フランスが徐々にギアを上げ始めた。30分、ペルーに絶好機。MFフロレスとのワンツーで左サイドを抜け出したMFクエバが中央のFWゲレーロへ。ゲレーロは迷わず足を振り抜いたが、GKロリスに阻まれた。すると直後の34分、フランスに先制ゴールが生まれる。敵陣中央でボールを奪ったポグバがスルーパス。最終ラインを抜け出したジルーがやや厳しい体勢からシュート。滑り込んだDFの足に当たり高く浮き上がったボールはゴールの方向へ。これを快速を飛ばし突っ込んできたFWエムバペが流し込み、19歳の新星がW杯初ゴールを挙げた。前半は1-0でフランスがリードし終えた。
後半は開始早々ペルーにチャンス。4分、敵陣中央で味方からパスを受けるとダイレクトでシュート。ゴールかと思われたがやや回転が強かったのか枠内には収まらず、ボールはクロスバーを叩いた。フランスは無理に攻めることなくしっかりブロックを敷き、ペルーにチャンスを作らせない。23分、DFアドビンクラがペナルティエリア右手前でフランス選手の隙間からシュートを放ったが、ボールは枠を越えた。フランスは29分、エムバペとFWデンベレを34分にはグリーズマンとフェキルを交代。中盤にフレッシュな選手を入れて試合を締めにかかった。44分には先制点の起点になったポグバに代えてMFヌゾンジを投入。ペルーも47分に得たハーフウエーライン付近でのFKで中央にほとんどの選手を送り込むなど必死で1点を追ったが及ばず、フランスがリードを守りきった。
初戦で豪州を下したフランスは先んじて行われた同組のデンマーク-豪州が引き分けに終わったため、この勝利で1次リーグ突破が決定。一方ペルーは2敗で敗退となった。