仙台育英(宮城)野球部が11日、塩釜神社で必勝祈願を行った。昨秋の東北大会と明治神宮大会を制し、今春センバツ(3月21日開幕)出場は確実。佐々木順一朗監督(55)は「1番を目指すために」と1月11日午前11時11分の「1」並びを狙い、全選手とともに参拝した。

 狙うは頂点のみ。おみくじだって信じたい。佐々木監督が右手で引いたのは「千里の道も一歩から」と書かれた「吉」。じっくり目を通してから「優勝できるかも!

 願い事は簡単にかなう、だって」と満面の笑みを浮かべた。

 秋の日本一の称号を手にした選手たちも「センバツ優勝」と口をそろえた。今秋ドラフト候補の4番平沢大河(2年)も「1年間けがをせず、(センバツで)勝てるようにお願いしました」と目を閉じ、手を合わせて祈っていた。

 神社から学校までの帰路は、200段の参道を駆け下りて約6キロのランニング。晴天の先勝の日に「行くぞ育英!」のかけ声で悲願の甲子園優勝へ元気よく走りだした。【成田光季】